【全米屈指の危険地域】現役大学生が経験したフィラデルフィア留学・治安徹底解説!

【全米屈指の危険地域】現役大学生が経験したフィラデルフィア留学・治安徹底解説!

かつてアメリカの首都であったフィラデルフィアは東海岸に位置しており、1776年には独立宣言が行われました。

現在はニューヨーク・ロサンゼルス・シカゴなどに次ぐ大都市で、University of Pennsyvaniaはアイビーリーグの1つで北米を代表する大学です。

またフィリーズやシクサーズなど地元のスポーツチームに熱狂的なファンが多く、フィラデルフィアは熱狂的な街です。

一方でYoutubeなどでフィラデルフィアと調べるとゾンビタウンと呼ばれている動画を見た事がある人がいるかもしれません。

フィラデルフィアは全米で屈指の治安が悪い地域です。

今回は熱狂的で治安が悪い街フィラデルフィアに留学した私が、実際に経験したことを詳しく紹介したいと思います。

刺激的でよりアメリカらしい一面が感じられる記事となっていますので、ぜひ楽しんでください!

フィラデルフィアについて

フィラデルフィアは、ペンシルベニア州南東部にあるアメリカ第5位の都市です。

アメリカ独立宣言と合衆国憲法が署名された街として知られており、「独立発祥の地」と呼ばれています。

気候

フィラデルフィアは、温暖湿潤気候に属します。

夏は30℃前後の気温で、冬は寒くて頻繁に雪が降ります。

私は3月から訪れましたが、3月は雪が降る日もあり、ダウンなどの防寒具が必須でした。

4月-5月下旬は肌寒い日が多く、薄い長袖が必要でした。

6月からは徐々に暑い日が増え始め、半袖で過ごせるぐらいの気候でした。

湿気は日本に比べたらあまりなく、夏でも快適に過ごす事ができます。

治安

フィラデルフィアは、アメリカ全米の都市の中では治安が悪いです。

2022年のFBI犯罪統計によると、殺人件数は1位、強盗件数は2位、窃盗件数は13位となっています。

しかし、近年は治安改善施策の効果もあり、犯罪発生率は徐々に減少しています。

ダウンタウンや観光地は比較的安全に感じました。

一方で地下鉄は無法地帯であり、無賃乗車や叫び回っている人が大勢いました。

代表的なプロスポーツチーム

NFL:フィラデルフィア・イーグルス

創設1933年
本拠地リンカーン・フィナンシャル・フィールド
実績スーパーボウル優勝 1回(2018年)
著名選手ジェイレン・ハーツ、デボンタ・スミス、フレッチャー・コックス

MLB:フィラデルフィア・フィリーズ

創設1883年
本拠地シチズンズ・バンク・パーク
実績ワールドシリーズ優勝 2回(1980年、2008年)
著名選手ライアン・ハワード、ジーン・セグラ、ブライス・ハーパー

NBA:フィラデルフィア・セブンティシクサーズ

創設1946年
本拠地ウェルズ・ファーゴ・センター
実績NBAチャンピオン 3回 (1950年、1967年、1983年)
著名選手ジョエル・エンビード、ジェームズ・ハーデン、トバイアス・ハリス

NHL:フィラデルフィア・フライヤーズ

創設1967年
本拠地ウェルズ・ファーゴ・センター
実績スタンレーカップ優勝 2回(1974年、1975年)
著名選手ケビン・ヘイズ、イワン・プロボロフ、カーター・ハート

私の留学時代の経験

私は大学の留学制度でフィラデルフィアにあるペンシルヴェニア大学の語学スクールに通いました。

ペンシルヴェニア大学はアメリカ屈指の名門校で、アイビーリーグの1つです。

愛称はUPenn, Pennなどです。

ペンシルヴェニア大学にはイーロン・マスク、ウォーレン・バフェットなど世界的に有名な人物が在籍していました。

私は4ヶ月という期間ながらUPennの一員になれたことは今でも誇らしいです。

ここでペンシルヴェニア大学の語学スクールのシステムについて少し紹介したいと思います。

語学スクールの簡単な仕組み

語学スクールは入学直前に受けるテストでレベル分けされます。

400〜800の範囲内でレベル分けされ数字とともに授業の難易度が上がります。

1クール7週間で行われ、クールごとにテスト結果でレベルが変わります。

私は600からスタートし、700のクラスまで上がりました。

600-700レベルの授業形態

600と700の授業形態はほぼ同じです。

エレクティブクラスはいくつかの選択肢から2つ選ぶので、人それぞれで時間が変わります。

私のタイムスケジュールは以下の通りでした。

08:00-09:40 コアクラス(毎週月曜〜金曜)

10:00-11:05 エレクティブクラス(毎週月曜〜木曜)

11:15-12:20 エレクティブクラス(毎週月曜〜木曜)

コアクラス

コアクラスはレベル別ごとに分かれそのレベルの人が全員一緒に受ける授業です。

コアクラスではリーディング、リスニング、ライティング、スピーキング全てをバランスよく学びます。

エレクティブクラス

エレクティブクラスはいくつかの選択肢から自分が気に入った授業を2つ選びます。

それぞれの授業がカテゴライズされていて1つや2つの分野を重点的に学びます。

体験談

私は600からスタートしましたが、周りのレベルが高くついていくのに必死でした。

クラスの大半が同じ大学の日本人で、他は中東の生徒が多かったです。

授業では中東の生徒の発言力や意欲に驚くばかりでした。

授業内容はTEDトーク、映画の抜粋、プレゼンテーションなど様々なことを行いました。

特に英語の本を一冊読みそれについて話し合う授業はきつかったですが、読解力と理解力が格段に上がりました。

生徒の国籍の割合

他の生徒はどこから来ていたのか紹介したいと思います。

日本   40%

台湾   10%

韓国   10%

中東(サウジアラビア、オマーン、クウェート) 40%

生徒合計の人数は多い時で50〜60人前後でした。

私が語学学校に通っていたときは生徒は全員アジア人でした。

特に日本と中東から来た人が多く大半を占めていました。

中東の人たちはアメリカ、カナダの大学に進学予定の人が来ていたので英語のレベルが非常に高かったです。

語学スクールの場所、特徴

語学スクールはフィッシャーベネットホールという場所にあります。

中に入るにはUPennの生徒キーが必要でオリエンテーションの際にもらえます。

語学スクールには複数の教室と、ラウンジがあります。

ラウンジでは毎授業終わりの休憩時間に多くの生徒が集まり話したり、ランチを食べていました。

また無料でコーヒーやホットチョコレートが飲めます。

ラウンジには常に学生スタッフがいるので、困った事があった場合は相談ができます。

生活

フィラデルフィアでの生活を平日、休日に分けて大まかに紹介します。

平日

07:00  起床

08:00〜 学校

13:00〜 昼食、図書館(課題など)

16:00〜 帰宅、自由時間

19:30〜 夕食、シャワー

23:30〜就寝

平日は授業があり授業後も課題があったりなど勉強中心の日々を送っていました。

夕食前後は寮の体育館でサッカーやバスケを友人と行っていました。

休日

10:00  起床

12:00〜 昼食、自由時間(外出など)

19:00〜 夕食、シャワー

23:30〜 就寝

休日はフィラデルフィアのセンターシティ、ニューヨーク、ワシントンに日帰りで行ったりなど外出する事が多かったです。

また、休日は寮の地下室でパーティーやカードゲームをする事が多かったです。

交通手段

フィラデルフィアでの交通手段はバス、地下鉄、Uberを主に利用していました。

またUpenn生の場合、Pen Transit Servicesというアプリをダウンロードすると無料のバスサービスを利用する事ができました。

大学周辺に限りますが、夜スーパーに行きたい時などに利用していました。

観光地と治安

フィラデルフィアは歴史ある観光地が複数あります。

独立記念館

独立記念館は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィアにあるアメリカ独立宣言と合衆国憲法が署名された場所です。

世界遺産に登録されています。

営業時間09:00-17:00
ウェブサイトなし
電話番号215-965-2305
入場料大人:$2  12歳未満:無料
人気スポット独立宣言署名の間 自由の鐘
住所520 Chestnut St, Philadelphia, PA 19106
最寄駅5th Street/Independence Hall Station

フィラデルフィア美術館

フィラデルフィア美術館はフィラデルフィア市を見下ろす丘上の新古典派風建築物です。

この大きな美術館には 22万7,000 点以上の所蔵品からなる 200 余の展示室があり、織物から道具、絵画、写真まで、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの作品が含まれています。

営業時間月、木、土日:10:00-17:00 金:10:00-20:45 火、水定休日
ウェブサイトhttps://www.philamuseum.org/
電話番号215-763-8100
入場料大人:$25 65歳以上:$23 学生:$18 12歳未満:無料
人気スポットモネ、ルノワール、ゴッホ、考える人
住所2600 Benjamin Franklin Pkwy, Philadelphia, PA 19130
最寄駅15th Street/City Hall Station

ロッキー像

ロッキー像は、映画「ロッキー」シリーズに登場する架空のボクサー、ロッキー・バルボアを記念したブロンズ像です。

1980年に制作され、フィラデルフィア美術館の正面玄関階段下、向かって右側に設置されています。

像は、トレーニングウェア姿で拳を突き上げるロッキーの姿を忠実に再現しています。

高さは約3メートル、重量は約1.8トンです。

営業時間24時間営業
ウェブサイトhttp://www.associationforpublicart.org/artwork/rocky/
入場料無料
住所2600 Benjamin Franklin Pkwy, Philadelphia, PA 19130
最寄駅15th Street/City Hall Station

フィラデルフィア市長舎

フィラデルフィア市庁舎は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィアにある市庁舎です。

1901年に完成し、高さは167メートル、世界で最も高い市庁舎の1つです。

市庁舎は、巨大で華麗な建物です。

外観は、ギリシャ・ローマ様式の建築様式で、時計台の上にフィラデルフィア市を建設したウィリアム ペンの 11 メートルの像があります。

市庁舎内には、市議会議事堂、市長室、市立博物館、展望台などがあります。

展望台からは、フィラデルフィアの街並みを一望することができます。

営業時間月〜木:08:30-16:00
ウェブサイトhttp://www.phila.gov/
電話番号215-686-1776
入場料大人:$6 65歳以上、学生、3歳〜8歳:$4
人気スポット市議会議事堂、市長室、市立博物館、展望台
住所1400 John F Kennedy Blvd, Philadelphia, PA 19107
最寄駅15th St Station

東州立刑務所

フィラデルフィア東州立刑務所は、かつてアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィアにあった刑務所です。

1829年に建設され、1971年まで運営されました。

営業時間月、水〜日:10:00-17:00
ウェブサイトhttp://www.easternstate.org/
電話番号215-236-3300
入場料$21
人気スポットアル•カポネの独房
住所2027 Fairmount Ave, Philadelphia, PA 19130
最寄駅Fairmount Av & 22nd St

食事

私がフィラデルフィアでお気に入りのお店、有名なグルメを紹介したいと思います。

フードトラック

私の平日の昼食はほぼ毎日フードトラックでした。

私が食べていたのはチキンオーバーライス、中華料理、韓国料理です。

チキンオーバーライスはスクールの目の前にあり、中華、韓国のフードトラックはドレクセル大学方面にあります。

値段は$8〜$10とアメリカにしては安く、満足出来る量です。

チーズステーキ

フィラデルフィアの人気グルメの1つにチーズステーキが挙げられます。

フィラデルフィアではどこでも食べられる事ができます。

私は学校周辺にあったFranklin’s Table Food Hallのチーズステーキ屋がお気に入りです。

値段は$10〜$15です。

とても美味しいですが、サイズがアメリカサイズでめちゃめちゃ大きかったです。

Raising Cane’s Chicken Fingers

Cane’sはアメリカで有名なチェーン店で特にチキンが絶品です。

ソースと一緒に食べるのがおすすめで何度も通いたくなる味です。

Paris Baguette

数十種類のパンがあり、毎回どれを食べるのか迷うほどでした。

寮の近くにあり休日の朝や昼間に通っていました。

私のお気に入りは小豆クリームのパンで今でもあの味が忘れられないです。

Reading Terminal Market

様々な種類の食べ物がある大きなマーケットです。

センターシティにあり多くの人で賑わっていました。

私は休日の昼に訪れてパスタやピザなどを食べるのが日課でした。

The Franklin Fountain

Franklinのアイスクリームはバリエーション、味ともに最高です。

特にピスタチオは、ピスタチオ好きの私にとって虜になる味でした。

値段は通常のアイスクリームと比べると高いですが、クオリティがとにかく高いのでぜひ食べてみてください!

スーパー、薬局

Acme

Giantと比べると安かったので、普段の食材はAcmeによく買いに行っていました。

Acmeでは主にヨーグルト、バナナ、鶏肉、牛肉、パスタを買っていました。

Acmeでは定期的に牛肉、ヨーグルトが割引になっており、その影響で共同の冷蔵庫は牛肉とヨーグルトまみれでした。

Giant

GiantはAcmeと比べると値段が少し高かったのであまり行くことはなかったです。

Acmeと比べて寮から距離が近く買い物に行くのがだるい時にたまに行く感じでした。

買う食材はヨーグルト、牛肉、鶏肉などほぼ変わらなかったです。

CVS

私はプロテインを毎日飲んでいて、プロテインを買う際に訪れました。

CVSは薬局なのですが、薬を買うことはなかったです。

品揃えは豊富なので、薬が必要な際はCVSに訪れれば目当てのものは手に入ると思います。

旅行

フィラデルフィアはニューヨークやワシントンに簡単に訪れる事ができ、立地がよかったなと今でも実感しています。

私がフィラデルフィアにいた際に訪れた場所は以下の通りです。

ニューヨーク

ニューヨークへは片道バスで2時間ほどで行く事ができ週末で時間があるときは頻繁に行っていました。

ニューヨークは1ヶ月あっても制覇できないほど魅力ある町で毎回の旅が楽しい思い出となりました。

ワシントン

ワシントンへはレンタカーで行きました。

片道3時間ほどでホワイトハウス、美術館などワシントンの観光地を巡りました。

個人的にワシントンは1回訪れれば満足かなと感じました。

フィラデルフィアと比べると道が綺麗でホームレスもおらず感動しました。

シカゴ

シカゴへは飛行機で片道2時間ほどで行けます。

私はシカゴのイメージがあまりなかったのですが、今ではお気に入りの都市の1つでとにかく街全体の雰囲気が良いです。

私のお気に入りはシカゴピザでシカゴピザを食べにまたシカゴを訪れたいです。

南米

授業が終わって新しいクールが始まるまで2週間弱休みがあったので、友人と2人で南米旅行に行きました。

他の人たちはロサンゼルスやラスベガスに行っていましたが、私たちは南米に行きました。

12日間で5カ国に訪れるスーパーハードなスケジュールでしたが、貴重な体験や忘れられない思い出になりました。

東海岸のフィラデルフィアにいるからこそ行けた南米旅行だと実感しています。

まとめ

今回はフィラデルフィア留学についてまとめました。

私の人生においてこの4ヶ月間が一番濃く楽しかったです。

またフィラデルフィアに留学はしないと思いますが、旅行で訪れたいと思います。

ニューヨークやワシントン、ボストンに訪れた際はフィラデルフィアに足を運び是非歴史的観光地を訪れてみてください!

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