【現地観戦】1年前の感動をもう一度 WBC2023決勝日本対アメリカを振り返る!

【現地観戦】1年前の感動をもう一度 WBC2023決勝日本対アメリカを振り返る!

1年前の今日WBC決勝が行われ日本がアメリカを下して3度目のチャンピオンを掴みました。

日本ではWBCフィーバーが起きて、大会が終わった後も特番がテレビで放送されるなど多くの人々に影響を与えたと思います。

私はこの時期アメリカへ留学していました。

野球が大好きで絶対に現地観戦したいと思い、決勝戦のチケットを購入しました。

現地の雰囲気は後ほど詳しく触れますが、人生の中で1番思い出に残る全てが最高の試合でした。

私は夏頃に帰国して流石にWBCの熱は冷めているだろうとテレビをつけると、WBCの特番が放送されていた時は驚きました。

それと同時にWBCがいかにすごい大会で人々に感動をもたらしたのか実感しました。

1年前のWBC決勝についてのブログをなぜ今書くのかというと、私は幸運にも現地観戦できたのでその時の雰囲気や感動を皆さんに共有したいからです。

1年という時が経ちましたがWBC2023は色馳せることはないです。

野球の素晴らしさ、スポーツの素晴らしさを伝えるために、今回のブログを書きたいと思います。

WBC決勝のチケットを買うまで

チケットが売り切れ!?

私と2人の友人は決勝が行われる1週間前にチケットを買うと決断しました。

決勝は平日で学校があるため休まないといけなかったのですが、話し合った結果決勝戦に行くことになりました。

初めに日本のサイトでチケットを調べると、決勝戦のチケットが完売したというニュースが目に留まりました。

そのニュースを見たときは、「まじかよ」と少し落ち込みました。

すぐに友人に伝えると、「アメリカのサイトで調べてみよう」ということになり調べるとチケットはありました。

WBC決勝のチケットはSeatGeekというウェブサイトで購入しました。

私たちはチケットがあることに歓喜し、次に席をどこにするか話し合いました。

外野などの比較的安い席もあったのですが、WBC決勝という舞台では最高の席で観戦するべきだという結論になり1人約$600の内野席を購入しました。

正直購入したときは高すぎると思いましたが、決勝戦後はもっと良い席で見るべきだったと思うほど満足感が半端なかったです。

これは余談ですが、チケットは1度に購入する必要があり友人が代表して購入してくれたのですが1度に20万円以上の請求がきて親に心配されたエピソードがありました。

準決勝 vs メキシコ戦

私たちは決勝戦のチケットを購入したので、日本には絶対にメキシコに勝利し決勝を現地観戦したいという願望を持ちながら試合を観戦しました。

メキシコには多くのメジャーリーガーがいて、非常に厳しい戦いになるだろうと予想していました。

4回表にウリアス選手に3ランホームランを打たれた時は、「やっぱりメキシコ強い」と実感しました。

5回裏の岡本選手のホームランかという打球をアロザレーナ選手に捕球された時は、流れがメキシコ側にありこのままではまずいなと思いました。

日本はその後もチャンスを作ったのですが、なかなか得点する事ができず決勝を現地観戦する私たち3人の表情も険しくなってきました。

7回裏簡単にツーアウトを取られてしまったのですが、近藤選手、大谷選手が繋ぎ吉田選手が打席に立ちます。

今大会ここまで絶好調の吉田選手に回ってきた時は、何かしてくれるという安心感がありました。

カウント2-2から低めのチェンジアップをすくい上げた打球は、ライトスタンドに飛び込む同3ランホームランとなりました。

吉田選手が打った瞬間は、打球がどこに行ったのか分からなかったですが、歓声でホームランを確信しました。

私は日本が劣勢から3-3に追いついたこと、2年連続沢村賞を受賞した山本選手が投げていることから日本が一気に優勢になったと思いました。

しかし直後の8回表に山本選手が連打を浴びて2失点した時は、「これはまずいな」と思いました。

直後の8回裏に日本は1点を返しますが、チャンスは9回裏だけと依然劣勢が続きました。

9回表を無失点に抑えた日本は、最後の攻撃を迎えます。

先頭バッターは野球界のスーパースター大谷翔平選手。

初球を右中間を破る2ベースを放ち、ベース上で仲間を鼓舞する姿は本当にかっこよく、勇気を与えてくれました。

続く吉田選手はフォアボールを選びました。

吉田選手は塁に向かう途中で、次打者の村上選手にジェスチャーで鼓舞するシーンが印象的でした。

周東選手が吉田選手の代走として交代しました。

村上選手はWBCでは思ったような成績が残せていませんでしたが、2022年度の3冠王選手です。

私たちはプロ野球界最強バッターを信じるしかありませんでした。

村上選手は真ん中付近の球を振りきり打球はセンターへ飛んで行きました。

結果はサヨナラの2点タイムリーツーベースとなり、日本が決勝進出しました。

私達は日本が勝ったこと、決勝で日本対アメリカが見れるという嬉しさでとても喜びました。

野球の試合でこんなにも興奮したのは人生で初めてでした。

翌朝にフィラデルフィアからマイアミに向かうのですが、興奮しすぎて寝る事ができませんでした。

準決勝にも行くべきだったと今でも後悔しています。(笑)

ローン・デポ・パーク

マイアミに到着し、Airbnbに荷物を置いて決勝の舞台であるローン・デポ・パークに向かいました。

ローン・デポ・パークはメジャーでは珍しいドーム球場でした。

外観は分かりづらいですが、上記の写真のような感じです。

球場周辺には大型銃を持った警官が複数いて、警備が通常の野球観戦より明らかに違うなと実感しました。

球場の中に入ると、WBC決勝をこれから見るのだとより一層実感しました。

グラウンドではメジャーリーグのスーパースターがバッティング練習や、アップを行なっていてとてつもない相手と戦うのだなとワクワクしました。

試合前の雰囲気、選手登場

球場を一周したのですが、めちゃめちゃアウェイということを実感しました。

アメリカで決勝戦を行うので当然ですが、アメリカのユニフォームを着た観客がほとんどでした。

試合開始時間が迫ってくると、選手が両翼から登場してきました。

大谷選手とトラウト選手が各国の国旗を持って登場するシーンは最高にかっこよかったです!

選手が入場して気づいたのですが、私たちの席はアメリカベンチ側でした。(笑)

スタメン発表のシーンではベッツ、トラウト、ゴールドシュミット、アレナドと続きアメリカのメンツの豪華さを再認識しました。

白熱の試合展開

1回は共に無得点に終わり、2回にゲームが動きました。

2回表にターナー選手のソロホームランでアメリカが先制しました。

ターナー選手は今大会絶好調で打った瞬間のホームランでした。

日本も負けじと2回裏先頭の村上選手がライトスタンドに特大のソロホームランで同点に追いつきました。

メジャーの球場であそこまで飛ばすのかと村上選手のパワーに驚愕しました。

その後は1アウト満塁のチャンスを作り、ヌートバー選手のファーストゴロで逆転に成功しました。

4回表には岡本選手が左中間にソロホームランを放ち、3-1とリードを2点に広げます。

大谷選手が打席に立つと毎回大歓声が起こりました。

その後両チームともピンチを作りながらも得点出来ない一進一退の試合展開が続きました。

8回裏にダルビッシュ選手がマウンドに歩いてきた時は驚きました。

シュワーバー選手にソロホームランを打たれてしまいましたが、後続を打ちとり3-2とリードした状況で最終回を迎えます。

9回表が始まる前ブルペンから大谷選手が歩いてきた時は、ダルビッシュ選手以上に驚きました。

本来抑えであった大勢選手が7回裏に投げた時点で察した人もいたかもしれませんが、私は全く気づきませんでした。

先頭のマクニール選手にフォアボールを与え少しヒヤヒヤしましたが、ベッツ選手をゲッツーに打ち取り2アウトランナーなしの場面でトラウト選手を迎えます。

大谷翔平 vs マイク・トラウト

2アウトでトラウト選手の打順が回ってきた時は、現実の世界でこのような偶然があるのかと思いました。

大谷選手とトラウト選手はロサンゼルス・エンジェルスでチームメートでプレーしており対戦する機会がありませんでした。

トラウト選手はシーズンMVP3回受賞、大谷選手はWBC時点でシーズンMVP1回受賞、2022年シーズンもジャッジ選手とMVP争いを繰り広げるなどまさに世界最高の選手同士の対決でした。

その両者の初対決がWBC決勝2アウト3-2で日本が勝っている場面で回ってきたのです。

初球はスライダーが外れてボール、2球目はストレートを空振り、その後はボール2球と空振り1球で3ボール2ストライクという両者譲らない展開が続きました。

そして球場にいる全員が固唾を吞む沈黙した状況で大谷選手が6球目のスライダーを投じました。

結果は空振り三振。

日本の優勝が決まり球場で大歓声が巻き起こりました。

大谷選手の雄叫び、グローブ投げ全ての動作が映画のワンシーンのようでした!

またトラウト選手が1つの打席で3度空振りすることは非常に珍しく、メジャー通算で0.39%の確率でした。

感想

私は今まで野球を現地観戦してきましたが、この試合が自分の人生で観戦した1番のベストゲームとして記録に残ると確信しました。

日本代表選手のチーム力、団結する姿、かっこよさを現地で見て自分も頑張ろうと勇気をもらいました。

また大谷選手の二刀流で世界一になるための努力、1つのことに没頭する姿勢、多くの人々を魅了する人間性に憧れました!

私はスポーツで感動することや、心を動かされることはあまりありませんでしたがWBC決勝を現地観戦して野球の素晴らしさ、スポーツの素晴らしさを再認識し野球がさらに好きになりました。

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